【バンド初心者講座】おろそかにしないで!曲順の決め方について
こんにちは。今年も8月に入りました。
皆さんはどんな音楽生活をお過ごしでしょうか?
高校生や大学生は軽音部でライブに向けて日々練習に励んでいるのではないでしょうか
せっかく練習してきたのでライブ本番は成功させたいですよね。
良いライブを届けるには、良い演奏は大事な事です。
しかしそれだけではありません。
1曲1曲の完成度も大事ですが、ライブ全体を通しての雰囲気はかなり大事になります。
そこで、良い雰囲気を作り出すための方法として、今回は曲順について焦点を当てていきます。
「順番なんてテキトーで良いのでは?」という人もいるかもしれません。
ですが、順番によって、演奏のしやすさや、バンド演奏全体の雰囲気が大きく変わります。
曲順について考慮していないライブ、考慮したものでは次のような違いがあります。
①曲順について何も考えずにただひたすら演奏する場合
- 無駄が多い可能性がある
- 無難な形で終えがち(退屈に感じる人もいるかも)
②練られた曲順の場合
- 妙な間がない
- ストーリーを感じられる演奏になる
皆さんはどちらの演奏を目指しますか?
より良いライブを目指す方には是非とも②の姿であってほしいです。
そんなバンド演奏において重要である曲順について、ここでは代表的な例を紹介します。
この記事を参考に、曲の順番を考えてより良いライブにしていきましょう。
1.チューニングによって
チューニングについて
曲によってはレギュラーチューニングでは無い曲もあります。
※レギュラーチューニング:ギターの場合は6弦E、5弦A、4弦D,3弦G,2弦B,1弦Eのチューニング
ベースの場合は4弦E、3弦A、2弦D,1弦Gのチューニング
1曲だけ半音下げチューニングの曲があったりすると、チューニングのために間を作る必要が出てきます。
※それぞれの弦を半音ずつ下げたものを「半音下げチューニング」と呼ぶ
その間があると、「折角勢いが出てきて良い流れなのに止まってイヤ!」となるケースもあります。
もしそれを避けたい場合はMCの間にチューニングをする事を前提に考えておく等決めておくと良いでしょう。
現状の課題と、その対策の例
例えば次のような課題や考えていることがある場合は、
その対策方法の1例として次の方法が有効です。
課題
- 3曲の演奏の中に1曲だけ半音下げチューニングがある。
- 「MCのタイミングは1回だけにとどめておきたい」と考えている
方法
- 1曲目に半音下げの曲を演奏。
- その後にMCのタイミングを設けて、そこの間にレギュラーチューニングにする。
- そこからはMC挟まずに2曲、3曲続けて演奏する。
上記のような工夫を行うことにより、チューニングのために十分な時間を設けるのは1回で良くなります。
注意点
ドラムの人や鍵盤の人はそのような事情を知らない可能性もありますので、
自分のチューニングの都合はバンドメンバーに伝えておく事が大事です。
共有をして、どうするのが自分たちにとって都合良く、かつ良い演奏になりそうなのかを
話し合いましょう。
(参考)チューニングによって曲順をどうしても左右されたく無い人へ
ギターやベースを予めもう1本持っておき、サブのギターは半音下げでチューニングしておきましょう。
チューニングが変わるタイミングでギター(ベース)を持ち替えれば、チューニングの時間は
設けずにすぐに切り替えができます。
どうしても左右されたく無い人はこの方法をやってみるのもありでしょう。
(2本持っていなきゃいけないですし、ライブ当日の荷物が増えるという制約はありますが…)
2.本家のバンドをリスペクトして
やり方・方法
これはコピーバンドである事が前提です。
(オリジナルの場合でも、リスペクトしてる人たちを参考というのも良いと思います)
コピーするバンドのセットリストを参考にして、自分たちの演奏順も決めてみる
という事です。
例えば次のような方法です。
(例)
- 「あのバンドは最後にこの曲をよくやるから自分たちもそうしよう!」
- 「この曲とこの曲を続けて演奏するのをライブ映像で見た事あるから、それを参考にしよう!」
この方法を推奨する理由
コピーバンドを数年経験した私としてはこの方法はかなりオススメです。
というのも、これをする事によって「どのように自分達のライブを作り上げていくか」「どのようにお客さんに聴かせるか」という感覚が磨かれていきます。
プロのライブを見ていて、「この曲の繋ぎはアツかった!」、
「ラストにあの曲はやっぱ盛り上がるな!」と感じたことは無いでしょうか?
その曲順や演出を真似る事で、「こうすればお客さんは盛り上がる傾向にあるな!」
といった感覚が磨かれていきます。
どのような曲の繋げ方や順番にしているか、
どのようにライブを作り上げているのかを意識するようになるとレベルアップに繋がります。
また、何よりも、自分の好きなバンドの曲を同じように演出しているというのは気持ちの良いものです。
これによってライブの楽しさを味わって、次のライブへの向上心に繋げるのもとても大事な事です。
3.曲の雰囲気を考えて
考え方・「テーマ」について
この方法はライブに少し慣れてきた人が是非ともやって欲しい方法です。
自分達が演奏する曲のイメージ・雰囲気を読み取って、自分達はどんなライブに
したいのかを考えていきましょう。
例えば演奏する曲が次の3曲だったとします。
この場合皆さんはどのような組み合わせにしますか?
A曲:CMでも使われたみんなが知ってるPOPソング
B曲:有名では無いけど、少し尖っていてロックなとても熱い曲
C曲:ゆったりとしたテンポの暗めな曲
それぞれ違った特徴を持つ曲をどのように組み合わせていきましょうか?
この組み合わせを決めるために大事になるのが「テーマ」です。
自分達がこのライブでどのような演奏を届けたいのか、表現したいのかを決めておきましょう。
テーマと曲順の例
テーマを決めたら、それに沿った曲順や流れを考えていきましょう。
例えば次のような形です。
例1
【テーマと曲順】
- テーマ:多面性を見せつつ、最後は楽しい雰囲気で終わる
- 曲順:B→C→MC→A
【狙いや流れ】
- 1曲目、導入からロックな雰囲気で始めてお客さんを惹きつける。
- 2曲目、しっとりと聴かせる。
- MCにてポジティブな事を発言し、最後のラストスパートでみんなで楽しめる雰囲気を作る
- 3曲目、お客さんも一緒に巻き込んだ楽しい演奏をして終了。
例2
【テーマと曲順】
- テーマ:ロックな雰囲気を大事に
- 曲順:A→MC→C→B
【狙いや流れ】
- 1曲目、みんなが知っている曲から始めて注目を集める
- MCはなるべく簡素にして、不器用さをアピール
- その流れで暗めな曲を始める
- その後、ノイズの走った音を出してロックな曲に入りラストスパート
上記のようにテーマを決めると、それを目印に
「達成のためにはどんな演出が有効なのか」が決めやすくなります。
そのテーマに沿った、流れや狙いについても考えていきましょう。
このテーマはバンドメンバーでよく話し合う必要があります。
「自分達がどんなライブをしたいのか」をバンドメンバーで話し合い、
成功に向けて挑んでいきましょう!
また、始め方や終り方というのはバンドの雰囲気において、大事な要素になります。
その事も考慮して、テーマにあったより良い曲順を考える必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
曲の決め方に正解はありません。ですが曲順や繋がりによって与える印象はかなり変わります。
ぜひ演奏する曲は繋ぎや全体的な流れを見て考えてみましょう。
上記で紹介した方法を参考に自分達がやりやすい演奏、自分達がやりたいライブを
目指していきましょう。
これからも皆さんの音楽生活、バンド生活がより豊かになるような
記事を投稿していきます。
今後の投稿もぜひご期待ください。